あの~ホームステイしてみたいんですけど。
でもよく当たり外れがあるっていうじゃないですか?
どうなんでしょ、そのあたり?
仕事をしていて、恐らく過去に一番お問い合わせいただいたのがこの質問です。
本記事では、
- 留学アドバイザーのトリカナが
- ホームステイをしてみたいけど不安!という方に向けて
- ホームステイの仕組みや、実際にあったトラブルと対処法
についてしっかり!お話しします。
こっちも見てみてね。
結論:ホームステイの当たり外れは・・「ある」
結論から申し上げましょう。
ホームステイの当たり外れは・・「あります」!!!
ほら~~~やっぱり!
わいのホストファミリーは一番いいとこね!
絶対ね!!!
いえ、「一番いい家庭」とか「一番わるい家庭」とか、そんな単純なものでもないんです。
ホストファミリーはどのように決まるのか?
そもそも、ホストファミリーってどのように決まるんでしょうか?
ホストファミリー契約
ホストファミリーになりたい家庭が、学校またはホームステイ会社に応募をするところから始まります。
学校またはホームステイ会社の担当者は、ホストファミリーの家族構成・職業・立地・家屋の条件などから学生にふさわしい家庭かどうかを判断します。
そして、問題がなければ実際に家庭訪問をして、家の中の様子を確認し、ホストファミリーと面談を行います。
これらをクリアすると、契約を結び、ホストファミリー向けの研修を受け、実際に学生を受け入れてもらいます。
家庭訪問は定期的に行うところもあれば、1度きりのところもあるようです。ホストファミリーによっては、1つの機関だけでなく、複数の機関と契約し斡旋してもらっているところもあります。
2-2. 学生がホームステイを申し込む
学生がホームステイを申し込む際、氏名・年齢・性別・連絡先などの基本情報の他に、以下のような情報を提出します。
- アレルギー
- 既往歴
- 喫煙習慣
- ペットの有無希望
- 子供の有無希望
- 食事条件(ベジタリアン、宗教上食べられないもの)
- 家族構成 など
ただし、例えばペットの有無や子供の有無はあくまでリクエストなので、必ずしも希望が通るわけではありません。病気や重篤なアレルギー持ちの人が最優先されます。
「希望したのにいなかった!」と言ってエージェントや学校を責めないであげてくださいね(汗)
ホストファミリーと学生のマッチング
学生から申し込みがあったら、いよいよホストファミリーとのマッチングです!学生が希望している期間、受け入れができる家庭を探します。
ここで勘違いしがちなのが、ホストファミリーには希望がないと思っている人。
ごめんなさい、
ホストファミリーだって学生選びたいんです・・。
例えば「年頃の娘が家にいるので、女の子がいい」とかね。「学生さんだったらいいけど、自分より年上はちょっと」とかね。
そこでうまくマッチングできたら決定になります。これが大体滞在開始の2週間前くらい。
それじゃ遅いよ~ もっと早く教えてや~
うーん、でもね。ホストファミリーだって一般家庭。突然用事が出来てしまうことだってあります。もしかしたら、不幸がある場合だって。
ホームステイ先がコロコロ変わるのは、学生にとっても不安だし、事務的にも非効率的。学生側だっていつキャンセルしないとも限りません。多い学校だと同時に500名以上ホームステイを手配しないといけないところもあるんです。なんとか許してあげてください。
ホームステイトラブル実例
では、これから実際にあったホームステイトラブルの一部を紹介していきます。
私が伝えたいのは、「だからホームステイはやめておきなさい」とか、そういうことではなく、防げるものは防いで、良い経験をしてほしいということです。
3-1. 【問題度★★★】許してはいけない!犯罪行為と契約違反
ホームステイうんぬんとかではなく、絶対に許してならないのが「犯罪行為」。具体的には、所持品・金銭の窃盗や、暴力、セクハラなど。このような事態に万が一陥ってしまったら、すぐさま緊急連絡先に電話をしましょう。
重大な犯罪というほどではないけれど、ホームステイの「契約を違反」している場合。例えば、1日3食付きなのに食事が全然提供されない、個室で申し込んだのに他の人と寝室が同じ、など。
この場合は、学校やホームステイ会社の担当者に連絡をして、ホストファミリーを変更してもらうよう依頼しましょう。ただし、ある程度の確率で勘違い(ミスコミュニケーション)という可能性もあるので、話し合いをする必要がある場合はきちんと話し合いをしましょう。
3-2. 【問題度★★☆】これを学びに来たんです!文化や慣習の違い
続いて、よく聞く話なのに、理解していたはずなのに、うまく順応できない「文化の違い」。
例えば、「シャワーの時間をもっと短くするように言われた」「食事が口に合わない」「洗濯は週1回でいいと言われた」「部屋が薄暗い」「夕食がサンドイッチだけだった」「部屋が寒い」「建物が古い」などなど…
実は、学生さんのお母様から、「うちの子がかわいそう」って言われることも、ありました。確かに、日本と比べたら、不便かもしれない。
でもね。
息子さんはきっと、いかに日本が恵まれているか、わかりますよ。
いかに実家暮らしが有難いことなのか、気づきますよ。
いつでも美味しいお弁当が24時間365日コンビニで買えるんですもの。湯船にお湯をいっぱい溜めて、いくらシャワーを使っても水にならないんですもの。お母さんがつくる食事に「また~?」と言うことはあっても、やっぱりおいしいんですもの。
全てにおいて日本のレベルを求めるのなら、日本にいればいいんです。
海外を見たいから、世界を知りたいから、留学するんですよね?
【問題度★☆☆】妥協も必要!個人レベルの価値観や相性
最後に、人と人ですから、個人レベルの価値観や相性はどうしたって関係あります。
「無口でコミュニケーションを取ってくれない」「なんか部屋が汚い」「私ばっかり怒られる」別にそれは海外だからとかホストファミリーだからとかではないです。
だって想像してみてください。
隣のクラスにいる人全員と、ストレスなく共同生活できますか?隣の部署にいる人全員と、ストレスなく共同生活できますか?無理じゃないですか?w(私だけ?)
「あ、あの人ちょっと苦手」って思ってしまった人がいたら、きっと相手もそう思ってます。でもそれはどっちが悪いとか、そういう話じゃない。相性が良くなくても、育った環境が違くても、うまくコミュニケーションを取っていく、そのための力をつける。それが留学を通してあなたが得たかったものではないですか?
日本人は奥ゆかしくて、文句があっても口にしないで、我慢する。それは私は素晴らしいと思います。でも、ひとこと声を掛けるだけで、案外好転する場面だってある。もし勇気がなければ学校やホームステイ会社のスタッフに相談してみる。きっと、現地の人の視点で、ホストファミリーが何を考えているのか教えてくれると思いますよ。
まとめ
ホームステイについて、少しは不安が減ったらいいなと思って今回の記事を書きました。
いいことばかりじゃない留学!でもだからこそ学ぶこともたくさんあります。
前向きに、柔軟に、良いホームステイ生活をお送りください★
以上です!何かあったら、相談してね!