フィリピン留学ってよく聞くけど、実際どうなん?
留学と言えば、北米やヨーロッパ。
そんな時代も過ぎつつあり、最近はアジア圏で留学する方も増えています。
本記事では、アジア圏での語学留学(英語)に興味がある方に対して、特に人気のフィリピン留学についてご紹介していきます。
目次
最近人気のフィリピン留学とは?
フィリピン留学が人気になってから5年くらいでしょうか。
生徒の国籍は変化しつつも、未だに多くのアジアの学生がフィリピンに留学しています。
最初は韓国人が英語を学ぶために開校しましたが、時が流れるにつれて、日本人・中国人・台湾人・ベトナム人なども学び始めるようになりました。
現在は、日本人がオーナーで、日本人が好むきめ細かいサービスを提供している学校もあります。
他の国に留学する場合との違い
マンツーマン中心の詰め込み型授業
フィリピンの語学留学は「受験合宿」のようなものをイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
<時間割のイメージ>
07:00 朝食
08:00 授業開始
12:00 昼食
17:00 授業終了
18:00 夕食
19:00 強制自習・小テスト
22:00 終了
学校はその厳しさに応じて、「スパルタ校」「準スパルタ校」「非スパルタ校」に大まかに分類することが出います。
上記のスケジュールは「スパルタ校」に該当する内容で、「準スパルタ校」だと授業は夕方終了で強制自習・小テストはあり、「非スパルタ校」だと授業は夕方終了でその後は自由、くらいの感覚です。
また、授業の内容も特徴的です。一般的には1クラス6-15名程度のグループでレッスンを受講します。フィリピンの場合は、1対1のマンツーマンレッスンと、4~8名程度のグループレッスンを組み合わせていることが多いです。グループレッスンの規模や内容は学校により様々ですが、マンツーマンレッスンがメインになっているのはどの学校も同じでしょう。
キャンパス内の学生寮に滞在
また、滞在方法も特徴的です。他の国の場合、ホームステイを選択される方も多いですが、フィリピンでホームステイをすること(学校がホームステイを紹介していること)はまずなく、大半が学生寮を使用します。基本的には、学校敷地内に教室・学生寮・食堂・ジムなどがすべて用意されており、学生は通学をする必要がありません。
場合によっては外部ホテルを学生寮としているケースもありますが、それでも通学は1~15分程度でしょう。
生徒の国籍は主にアジア系
フィリピンの語学学校に通う場合、クラスメートの大半はアジア系になると考えてよいでしょう。主な国籍は、韓国・日本・中国・台湾・ベトナムなどで、稀にロシアやスペインなどからの学生もいるようです。
他の国の場合はヨーロッパや南米から来る学生も多いので、フィリピンの学校のように「日本人と韓国人で8割以上」とか、そういう極端なことはあまりありません。
フィリピン留学のメリット
格安でマンツーマンメインのコースを受講できる
最大のメリットは、なんといってもその授業料の圧倒的な安さ。
特に、マンツーマンを欧米で受けようとすると、1時間1万円前後してしまいます。フィリピンなら、マンツーマンを「1日で」平均4~6時間、しかも格安で受講できるのです。
フィリピンの先生はとっても明るくて優しい人が多いので、「他に人がいると緊張してしまう」「ひとつひとつ丁寧に教えてほしい」「人前で間違えるのがまだ恥ずかしい」という人には特におすすめです。
自炊・通学・掃除の必要なしで、勉強に集中できる
プログラムは1日3食と定期的なルームクリーニング付きの場合が殆どです。
そのため、自炊や掃除をする時間・労力を勉強に充てることができます。食事はビュッフェスタイルになっているので、自分で食べる量も調整することができます。特に学生やスタッフが多国籍の場合は、いろいろな国の食事を試すことができるでしょう。
洗濯は施設内のランドリールームで自分で行うケースもありますが、担当者がいて無料で預けられるケースも多いです。
フィリピン留学のデメリット
留学中の行動が限られる
特にスパルタ校の場合は、「平日外出禁止」のようなところが多く、外出できるのは土日に限られます。
また、観光先も数が多くあるわけではなく、主にはアイランドホッピング(ボートで小さな島を巡り、シュノーケリングや食事を楽しむ)や、ショッピング(AyalaやSMなどの大きなモールがたくさんあります)をして過ごす方が多いようです。
学校によってはイベントを定期的に開いたりするような所もありますが、欧米のように「毎日放課後にアクティビティ」のようなことはありませんので注意が必要です。
国籍による偏りが大きい
「色々な国の人と交流したい」と考えて渡航すると、ギャップがあるかもしれません。
学校によっては「ほぼ日本人」みたいな学校もあるので、学校を検討する際は必ず国籍割合は調べましょう。団体等が入ると一気に割合が変わる…というケースもあるので、その時期の国籍割合を学校スタッフに確認してみるのもひとつの手かもしれません。
あるいは、すべてのコマをマンツーマンにする=クラスメートは関係なし、という留学スタイルを取る人もいます。
まとめ:向いているのはこんな人
フィリピン留学が向いているのは以下のような人です。
- マンツーマンをメインで受講したいし、クラスメートの国籍は気にしない
- 留学が初めてで、すべて学校敷地内で完結するほうがいい
- 社会人で休みが1週間しか取れないから、近くて時差も少ないほうがいい
- 意思が弱いので、強制的に勉強に集中できる環境が欲しい
逆に、学校外でも積極的に出歩いて様々な経験を積みたい人には、欧米の学校をおすすめしています。