ePassport Gateとはなんぞや。
2019年3月13日、イギリスの春の予算演説にて、今まで一部国籍にのみ認められていた入国審査時のePassport Gate (自動化ゲート)を、より多くの人々が利用できるようにすることが発表されました。
これからイギリスに渡航予定の方は、念のためチェックしておきましょう。
自動化ゲートとは
自動化ゲートとは、審査官(ヒト)の代わりに機械でパスポートや顔の認証を行う、出入国管理システムのことを指します。日本でも既に導入が進んでおり、現在、成田空港では日本人であれば出入国の両方を自動化ゲートにより通過することができます。
自動化ゲートを利用できる人
これまでは、イギリス国籍およびEEA(欧州経済領域)市民に限定して利用が認められていましたが、2019年6月以降は、オーストラリア、カナダ、日本、ニュージーランド、シンガポール、韓国、アメリカのパスポートを持つ人々も無料で利用ができるようになります。対象は、ICチップが内臓されたパスポートを持つ人です。
入国カードも廃止に
また、これまで非EEA市民に対して必須化されていたLanding Card(入国カード)も、同時に廃止になる予定です。飛行機内で書く面倒がなくなって嬉しいですね!
注意!短期留学の学生は有人窓口を利用して
ここで一つ注意点。
6か月未満、語学学校に通う学生は通常、学生ビザの事前取得は要りません。しかし、入国審査の時に、パスポート・入学許可証/ビザレター・Eチケット控えなどを提示して、Short-term Study Visaのスタンプを押してもらっていました。31日以上滞在する人は必須で、30日までの人はグレーゾーン(任意)でした。
今回の自動ゲート化で、観光目的ならゲートを利用してそのまま入国することができます。が、もしあなたが語学学校に通うのであれば、これまで通り、有人窓口できちんとスタンプをもらってから入国するようにしましょう。
はい、先生注意しましたよー。
守ってくださいねー。
イギリス政府のねらい
政府としては、入国審査の流れをスムーズにすることで、イギリスに観光やビジネスで訪れる人の数を増やす、それにより経済を活発化させたいという狙いがあります。
イギリス観光客が増えるかも?
今までイギリスの入国審査は他国と比較しても厳しく時間が非常にかかることで一部より不評の声が上がっていましたが、今回の取り組みにより入国がスムーズかつスピーディーになりそうです。
ここしばらくはEU離脱問題でバタバタしている印象のイギリスですが、今回の改変をきっかけに、渡航者の増加が起こるかもしれません。